SmartNewsはニュースのプラットフォームではなくインフラなのだと考えています。

──検討している追加機能など、今後の展開について教えてください。

ニュースアプリとして提供したいと考えている機能やコンテンツは多岐に渡ります。

直近では閲覧履歴を見られるようにし、検索機能も追加しました。このような基本的な機能もしっかりと提供していくことが重要です。

そしてニュースはテキストコンテンツだけとは限りません。天気予報や雨雲レーダーも重要なニュースコンテンツです。インフラとしての基本機能をしっかりと強化し、足腰をしっかりとしていきたいと思っています。

グローバル開発体制の構築のために去年、資金調達を実施しました。以前からやりたかった企画を世に出していく体制ができ、開発が加速しています。

米国では11月に大統領選挙がありますので、これに向けた機能を米国限定でローンチする予定です。  

新機能では、2020年1月に開設された大統領選挙の特設チャンネル「Election 2020」において、候補者に関するニュースに加え、大統領選挙で投票するために必要な情報を提供します。

具体的には、ドナルド・トランプ氏とジョー・バイデン氏について、News From All Sidesで見られるようになります。そして各郡ごとの投票に関する情報をワンストップで得られるようになります。

米国の大統領選挙は制度がとても複雑なので、米国の方々が正しい選択をできるように、インフラとしてサポートしていきたいと思っています。

コロナ禍でアクティブユーザー倍増、代表が語る「SmartNews」の米国戦略
特設チャンネル「Election 2020」で提供される新機能 提供:スマートニュース

──コロナに伴うリモートワークは組織にどのような影響を与えましたか。また年初には、ネットにはキーマンが流出しているという匿名の投稿もありました。

300人規模の企業になると、会社として1人1人と向き合っていく中で、本人と会社がやりたいことが一致しないケースは当然出てきます。ですが、会社全体の士気はすごく高いです。特にコロナがニュースになり始めた2月くらいからは従業員の結束はより一層高まっています。

リモートワーク下、この状況を長期的に持続させるためにケアしていく必要はあると思っています。リモートワークでは生産性が高くなりますが、チームの信頼関係を作っていくには対面で話したりすることが重要です。チームビルディングをきちんとやっていかなければならないと考えています。

ですが、今はどんどんと新しい機能がリリースされているし、結果も出てきています。会社の雰囲気は良好な状態です。