一口サイズで食べやすい「ピンチョス 4本セット」、さまざまな味が楽しめる「9種アラカルト」、飲み会のシメに持って来いの「お茶漬け」に加えて、ビールやソフトドリンクなどから自由に選べる飲み物3本が特製のボックスに入って指定の住所に届く。
通常5000円のスタンダードプラン(12月末開催分までは3500円)のほか、オンライン新年会やオンライン忘年会用の特別プラン(ともに4500円)も用意。直近では「ザ・プレミアム・モルツプラン」のように企業とコラボしたプランも始めた。
具体的な利用フローとしては、まず幹事が開催7営業日前までに参加人数やプラン、日時などをサービスサイト上で入力する。その後参加者用のフォームが発行されるので、各参加者が住所や配達時間、希望のドリンクなどを回答。受付が完了すると、指定の日時にクール便でフードボックスが配送される。
参加者の配送先住所や希望配送時間の取りまとめ、希望ドリンクのオーダーを幹事自身がする必要がないため、負担が少ないのもポイント。決済方法も請求書払いとカード決済から選べる。
菌検査やラベル貼りを始めとした一連の配送オペレーションについても、ケータリング事業の知見を用いて仕組み化を進めてきた。一部のメニューは外部の食品工場ともタッグを組み、工場の遊休資産を活用してOEM形式で製造。質を担保しつつ、1日に2万食まで提供できる体制を整えている。
サービス立ち上げの背景や、メニューの試行錯誤などについては8月のローンチ時にも詳しく紹介した通りだ。
オンライン飲み会の可能性、4カ月で120回利用した企業も
nonpi foodboxはもともとリモート環境での飲み会や、3密を回避した上での飲み会のニーズが増えることを見越して開発された。ノンピ取締役副社長を務める上形秀一郎氏によると、実際にユーザーが同サービスを使い始めるのはそのような経緯が多いそうだ。
ただ数カ月間サービスを運営しながらユーザーの反応を見る中で、徐々に「リアルな飲み会を超えた、オンライン飲み会ならではの可能性」を感じるようになってきているという。
「オンライン飲み会を試してみた企業から『むしろオンラインの方がいいね』という声を聞く機会が増えてきました。小さいお子さんがいる人やお酒が苦手な人などがオンライン開催になることで飲み会の参加率が上がったり、Zoomのブレイクアウトルーム機能(参加者を小部屋に分けられる仕組み)を使うことで、普段接点のないメンバーと話せる機会が生まれたり。デジタルツールの発展によって、今まで変わってこなかった飲み会の体験が変わり始めている。そこに大きな可能性を感じています」(上形氏)