多くのネット証券では「未成年口座」といって、0歳から子どもの口座を開設することができます。NISA扱いにはならないのですが、0歳で110万円を贈与して例の「米国株S&P500連動型投資信託」でほったらかし運用をしたとします。
例の8.1%の複利で計算してみると、子どもが18歳になったころにはそれが444万円に増えています。
「お、お金あるじゃん」とパートナーに見つかるといけないので、親子の秘密として子どもに新NISA口座を開設させます。
細かいことを言うと、ここでいったん所得税を払うことになって元本は422万円に減りますが、そこから先は無税です。子どもには、「あなたにはどうせ説明してもわからないから、この口座のことは忘れなさい」と言い聞かせて、あとは本当に忘れてもらいましょう。
そうしてパートナーもいつしかこの世を去り、親子ふたりの老老介護が始まった頃、65歳になった子どもに証券口座の存在を教えてあげましょう。
「あなたのために私が残すのはこれだけだけどね」と、元の110万円のへそくりがどうなったかを二人で見てみましょう。口座の残高は1億4400万円ほどになっているでしょう。
最後に一つだけ注意点があります。子どもが30歳になった頃に孫が生まれるかもしれません。そのときは子どもの口座から110万円だけ孫の未成年口座に贈与してあげましょう。仮にそうしたとしても、子どもの口座残高は1億2800万円に減る程度ですよ。
どうでした?
新NISAの破壊的活用法。せっかくの新制度ですから、これをきっかけに長期的な家族の人生大逆転プランを皆さんも考えてみてはどうでしょう?