リーダーが注目すべき「不穏な兆候」とは? 業績悪化の前に起こるたった1つの変化写真はイメージです Photo:PIXTA

環境変化の影響をもろに受けて、業績の不安定さが増し、成果の予測確度が著しく低下している。リーダーは業績悪化の兆候を把握できるのだろうか。私はチームの「ある変化」に着目すべきだと考える。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

業績低下の予兆を
いち早く捉えるには?

 個人にとっても、組織にとっても、成果を上げることは最重要課題だ。にもかかわらず、思い通りに成果が上がらない、達成予測が外れるという悩みをよく耳にする。

 働く環境は激変し、不確定なグローバル情勢に直面する中、見込み数値と実績数値の乖離(かいり)は大きくなるばかりだ。「成果は努力に比例する」と言われて久しいが、最大限の努力をしても成果が上がらない事態が頻発している。成果の予測確度が低下しているのだ。

 VUCAの時代といわれる中、リーダーは業績悪化の兆候をどうやって把握すればよいのだろうか。私は、チームの「ある変化」に目を向けることが、成果の予測確度を高め、業績低下に対する早急な対策を講じることにつながると考える。