頭の回転が速い人は同時に考えない
対して、頭の回転が速い人はあらかじめ自分のスタンスを決めています。「リスクを多少取って挑戦したいのか」「リスクを抑えて手堅くいきたいのか」など、自分の性格や考え方に合わせて先に目指すべき方向を想定しているのです。
ただ、あくまで想定ですから、あとで選択も変えられます。イメージとしては選択を仮止めしておくような感覚です。
この考え方のメリットは、同時に複数のことを考えなくていいことです。
たとえば、スタンスが決まっていないと「挑戦」と「リスク」を同時に、平等に考えなければいけません。思考があっちにいったりこっちにいったり、どんどん複雑に考えなくてはいけなくなるでしょう。
しかし、先にどちらかにスタンスを決めておくと、先に「挑戦」のつもりで、それを「リスク」が上回ってくれば変更というように、自分のなかで、選択肢の比較が簡単にできるのです。
同時に平等に考えるのは総当たりのリーグ戦を思考でやっているものですが、比較はシード付きのトーナメントをしているようなものです。白黒つけて結論を出すのには最適でしょう。
頭の回転の速い人はこのようにしてシンプルに考えられる工夫をしています。ちょっとしたことですので頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。