放っておくとどうなる?
ヒゲそりによる肌トラブルの症状

ヒゲそりによる肌荒れに悩んでいる人も少なくないと思いますが、どのような症状があるのでしょうか。先生によると、症状は主に二つあるとのことです。
「一つ目は、ヒゲをそったときに皮膚に傷がつき、その傷からバイ菌が入ったことが原因で起こる『尋常性毛瘡』。ヒゲをそった部分にニキビのような発疹ができます。二つ目は、カミソリが何回も肌に当たり、肌が擦られてしまうことが原因で起こる『湿疹』。赤くなったり、ヒリヒリするかゆみが出たりします」
ヒゲ周りではこの二つの肌荒れが圧倒的に多いとのこと。毎日のヒゲそりにストレスを感じている人もいるでしょう。ヒゲそりによって出来てしまった肌荒れへの対処方法を聞きました。
「尋常性毛瘡は肌の深いところまでバイ菌が入ってしまっているので、自分で治すことは難しいです。皮膚科に行って、処方される抗生物質の塗り薬、飲み薬で治療を行います」
治療しないまま毎日ヒゲそりを繰り返し、悪化してしまうケースもあります。
「どうしてもすぐに病院に行けない場合の応急処置としては、殺菌作用のある軟膏を塗りましょう。悪化すると治療に時間がかかりますので、できるだけ早めに皮膚科を受診してください」
カミソリの刃が何度も擦られることで出来る湿疹は、保湿で改善することが多いとのこと。
「ワセリンやドラッグコスメなどの一般的な保湿剤で問題ありませんが、もししみると感じたら、使用を中止して受診しましょう」
一番しみやすいのがシャバシャバ系化粧水タイプ、次が乳液、クリームタイプで、一番刺激が少ないのは軟膏タイプ。塗り心地にも差はあるので自分に合ったタイプの保湿剤を使いましょう。また、肌をいたわるためにも毎日ではなく数日おきにヒゲをそったり、休日の前日はそらないなど、ヒゲをそる回数を減らすのもおすすめです。