これは写真の世界にも結構あります。たとえば機材でもフルサイズかAPS-Cがいいのか論争やズームレンズがいいのか単焦点レンズがいいのか論争もあります。ひとむかし前は一眼レフなのかミラーレス一眼なのか論争もありました。

 こんなの片方しか使ってない人の意見なんてアテにならないですよね。両方使った経験と、いいモノと悪いモノを知らないと評価できません。

 うちは食洗機を重宝しているんですけど、食洗機を否定する人っているんですね。食洗機を何度も使って食洗機がダメだと評価したならいいんですよ。そういう人の食洗機否定論は参考になります。

 だけど、食洗機を使ったことがないのに否定する人っているんですよ。食洗機じゃあ汚れが落ちないって決めつけて否定をする人。そういう人の食洗機否定論ってまったく参考にはならないですよね。

 食べられなかった葡萄をすっぱいって否定するキツネはまったくアテにならないわけです。写真をはじめると、いろいろ否定してくる人が出てきます。使ってるカメラメーカーひとつで否定してくる人がいますからね。

 そこで反論するとすごく面倒です。キツネに「あの葡萄美味しかったよ」っていうようなものです。恨みと反感を買うだけ。否定をされたら相手がキツネかどうか考えつつ「そうなんですね」の一言でいいです。

AIで写真を作れる時代に
人間はなにを撮ればいいのか

 カメラで撮影をしなくても、パソコンでAI写真を生成できる時代になりました。Sony World Photography Awards 2023 でドイツの写真家ボリス・エルダグセンさんがクリエイティブ部門で最優秀賞を受賞したのちに、賞を辞退したことが話題になりました。

 誤解してはいけないのはソニー側はAI写真だと気づかなくて受賞させたわけではありません。作品がAI写真であることは承知の上で、クリエイティブ部門は実験的な作品を受け入れるものであるから賞を与えたとしています。