いつまで働く?働く理由もさまざま

 あなたは、いつまで働きたいと考えていますか?高齢社会白書によれば、現在収入のある仕事をしている60歳以上の人については約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しており、70歳くらいまでまたはそれ以上との回答と合計すれば、約9割が高齢期にも高い就業意欲を持っている様子がうかがえます。

 働く理由として、生活を維持するための収入面を挙げる人は多いですが、そればかりではありません。社会とのつながりを持ち続けることや自分の知識・能力を活かせること、健康維持のためなど、さまざまな理由があります。年齢が上がるにつれて、フルタイムで働く人は減り、体力的に無理のない範囲で自分のペースで働く人が増えていきます。

 いつまでも現役時代と同じように働こうと考えると厳しいものに思えるかもしれません。けれど、年金や貯蓄などの老後資金をベースに持続可能な働き方へシフトすれば、むしろ働くことで生活に張り合いが持てるのではないでしょうか。

 近年「社会的処方」という言葉が注目されているように、地域社会や他者との交流によって心身の健康を得ることの重要性が高まっています。定年後も仕事を続けることで、社会との関わりも増えます。

「お金」か「社会とのつながり」か?「お金」か「社会とのつながり」か? 拡大画像表示

 高齢期にも高い就業意欲を持っている人は、84.5%もいます。現役時代と同じように働くよりも、持続可能な働き方へのシフトも視野に入れましょう。

【10秒チェック!】本連載はこれが最終回となります。続きが気になる方はぜひ、『1日1分読むだけで身につく定年前後の働き方大全100』を手に取ってみてください。