「開成に合格!」子どもをSNSで自慢する親が知らない法的リスクとは?【弁護士が警鐘】都内の試験会場(2022年1月10日、弁護士ドットコムニュース撮影)。Xの投稿風の画像は架空の投稿イメージです(編集部作成)。
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

「2月1日AM 熱望校(桜マーク)。持ち偏差値よりプラス5」「2月1日PM お守り校(枯れた花マーク)でした。持ち偏差値よりマイナス10」――。この数年、Xでは我が子の成績や試験結果、日ごろの学習態度などを詳細に記録する親のアカウントが増加している。

 冒頭の投稿の意味は、「(首都圏の中学受験がスタートした初日)2月1日の午前受験で、平均偏差値より5高い第一志望の学校に合格しました」「1日の午後、平均偏差値より10も下の滑り止め校は不合格でした」である。オンラインの合格発表が広がり、合格・不合格のスクショをアップする投稿も珍しくはない。

 今年2月、中学受験したばかりの保護者は「生々しい情報に勝るものはないし、自分と同じように他の家庭も悩んでいることを知ることができるので、Xの中受沼にはまっていましたね」と話す。

 しかし、中には「開成、合格しました」と学校名を出したり、学校名こそ出さないものの前後の投稿から容易に推測できるものもあった。子どもの成績に関するSNSや情報発信に、プライバシー侵害など法的な問題はないのだろうか。実際にXを利用している複数の保護者、教育問題に詳しい弁護士に話を聞いた。