AI独特のクセを把握し
仕上げへの最重要行程へ
その際に知っておきたいAI独特の”クセ”や、特性を生かした活用法の一例を図4に挙げた。この他にも「だ・である調に変更」「内容を300字に要約」など、文章の用途によって生成結果のスタイルを変えることも可能だ。
だが、合格レベルのESに近づけていくための最も重要な行程は「キャリアアドバイザーや社会人の先輩などに見てもらうこと」と岡本氏は述べる。前述の「問題点(1)~(3)」のような要改善箇所は、どこが不自然なのか、学生ではなかなか気付けないもの。無意識に独りよがりな文章を作ってしまわないよう、社会人に助言を仰ぎたい。
「就活の効率面からも、ES作成には積極的にChatGPTを活用してほしいと思います。ESのレベルが全体的に上がれば、その分面接で経験や実績がより重視されるようになります。AIばかりに頼らず、学生時代の経験をきちんと自分の言葉で語れるようにしておきましょう」(岡本氏)
おかもと・ひろき/UZUZ代表取締役社長。 1986年生まれ。米国アラバマ州立大学ハンツビル校(宇宙物理学専攻)卒業。ベンチャー企業でのIT業界営業を経て、2012年同社設立。主に20代向けのオーダーメード型就職支援事業を展開する。YouTube「ひろさんチャンネル」(登録者数6.3万人)やエントリーシート無料添削サービス「キャリエモン」を通じて、就職に悩む若者の問題解決にも貢献している。
※この記事の内容は、2023年11月現在のものです