たとえば、お菓子は一袋300キロカロリーくらいです。これは90分ウォーキングして消費されるカロリーと一緒です。90分歩くって相当の覚悟が必要ですよね。ならばお菓子一袋をやめた方が簡単にカロリーは制限できます。
実際こう質問されて、答えを知ってお菓子をやめた人、食べる回数が大幅に減った人もいます。
「こうしなさい」と提案されるより、質問によって徐々に興味を引き出される方が、行動する確率がグッと高まるのですね。
特にプレゼンの冒頭は正念場です。ここで興味を持ってもらわないと先に進めません。
例として、「睡眠」に関する企画のプレゼンをするとします。
A:「 私も初めて知って驚いたのですが、不眠症の方ってどれくらいいると思われます?」
B:「2割くらいですか?」
A:「実は4割もいるんです。特に女性に多くて、60歳以上だと半数以上の方で不眠が認められています」
B:「そんなに!」
A:「そうなんです。『不眠症は国民病』なんて話、聞いたことあります?」
こんな風に、質問しながら睡眠に興味を持ってもらい、安眠グッズを提案していく流れです。「この枕は素晴らしいです!」なんて力説されるより、プレゼンの掴みとして強くなります。
ぜひ、話の続きが気になる質問を繰り出していきましょう。
商談を成功させるには
細かく「YES」をもらうべし
誰でも緊張する場面があると思います。
たとえば、デートに誘うときや告白するとき。商談なら、契約をお願いするときではないでしょうか。まさにお客様に告白するかのような緊張感があります。
絶対に断られないなら「契約をお願いします」と言っても緊張することはないですが、断られる可能性は十分あります。
だから、最後のクロージングの段階でドキドキする人が多いのです。
仮に、「好きです。付き合ってください」と告白して、断られたとしましょう。
このときに、「伝え方を間違えた… …」と思う人はいるでしょうか? きっと思わないはずです。伝え方よりも、そこに至るまでのプロセスや関係性に問題があったと考えますよね。