流行は街から
つくられる

 ドラッグストアやドン・キホーテもチェックしておきたいスポットです。

 今は中国人観光客が大勢いるので、中国語のポップがついていたら、その商品は人気がある印。たとえば、中国で大人気の女優・范冰冰(ファン・ビンビン)さんが日本の酒粕パックを使っている画像をSNSで上げたら、日本のドラッグストアで中国人観光客が買い占めるようになりました。売り切れの状態がずっと続いていることもあるそうです。

 目薬や龍角散などは、大気汚染が続いている中国では「神薬」と呼ばれるほど人気があります。中国の人口は14億人以上なので、単純に考えれば日本の約14倍売れるということです。?

 また、街歩きで見逃せないのは、看板です。

 たとえば、ゲームは若者を対象にしているので、若者が大勢集まる渋谷によく大きな看板広告を出しています。

 ガンホーやコロプラは、新しいゲームを発売したとき渋谷に大きな看板を出しました。それを見て、「このゲームは広告費をたくさん出しているから、これからくるな」と思ったので、この2社の株を買いました。

 電車の中づり広告も同じで、たまに一つの商品の宣伝を全車両でしていることがあります。その会社の株は既に上がっているでしょうが、すぐに買えばまだ間に合うかもしれません。

 今は車で移動することが多いのですが、電車で移動していたときは、高校生や大学生といった“流行をつくる人たち”が、何に興味を持っているのかを知りたくて、会話に耳をすませていました。ゲームをしていたら、何のゲームをしているかをさりげなくチェックしたり、どんな風に楽しんでいるのか様子を見たり。

 そして、「このゲームを出している会社の株を買おうかな」と決める材料にしていたのです。

 ネットや口コミから人気が広がるものもあります。

 電子たばこのアイコスは、九州などの地方で先行販売されていました。このように、先に地方で販売して、ちょっと様子を見て東京に上陸させるメーカーさんは結構多いようです。地方で先行発売しているものがないかネットで調べ、評判がよければ全国展開する前に株を買っておくと、面白い結果になるかもしれません。

 とにかくいろんな人に「最近、何かハマってるものある?」とか「美味しいお店ある?」などと言って、いろんな話を聞くとヒントがあったりするかもしれません。

 このような感じで常にアンテナを張り巡らせておくと、さまざまな情報をキャッチできます。自分の読みが当たって、株価が上がったときの気分は最高です。

 皆さんもぜひ投資家目線でまわりを見てください。

・街中のお店や看板、電車内の会話をチェック
・いろんな人に「最近、ハマってるものある?」と聞く