「大きく儲ける」ではなく
「大きく損しない」
私は株をスタートして1、2年は、購入している銘柄も少なく、それほどひんぱんに取引もしていなかったので、年間30万円くらい、1カ月あたりだと2万5000円くらいの利益でした。
「なんだ、そんなに少ないの?」と思われるかもしれませんが、元金は30万円ですから、年利は100%です。
大きく儲けようと考えるより、大きく損をしないと心がけています。
なので、深追いをしないで利益確定するということをマイルールにしています。
買った株は、バッグやアクセサリーと同じ、自分の持ち物です。だから、売らずにずっと持っていても構いません。
けれども、株は一度値段が上がったとしても、下がってしまうことがあります。だから、始めた頃は1万円でも2万円でも、ある程度の利益が出たところでいったん売って、利益を確定するというルールを決めました。売買の手数料は多少かかってしまうのですが、これならコツコツと利益を積み重ねていくことができます。
株価が上がると、「もっと上がったら売ろう」「まだまだ上がる」と、なかなか利益を確定できなくなります。それで売るタイミングを引き延ばしていたら、突然ガクンと落ちてしまって、売れなくなったことを何百回も経験しています......。
そのたびに、「やっぱり欲張らなければよかった!」と反省しています。
リーマン・ショックも震災も体験してるので、いつ何があるか分からないという考えが根底にあるのだと思います。
だから、私は5~10%の利益が出たら売ると決めていました。新興株のように変動が激しい銘柄の場合は10%。値動きの少ないプライムの銘柄は5%で確定することもあります。ただ、同じプライムでも長期で何年も持ちたい銘柄の場合は、50%くらいを目安に利確を考えることもあります。
そう思っていても、「もうちょっとだけ」と悪魔が囁くことがあります。その囁きにちょっとだけ耳を傾けるとしても、15%になったら、何があっても確定するのです。
潔いように感じるかもしれませんが、売ったあとでさらに上がってしまったら悔しい思いをするので、しばらくの間はその銘柄を見ないようにしています(笑)。
株は常に上昇と下落を繰り返しているものなので、その銘柄でまた取引したくなったら、もう一度買い直せばいいのです。
細かく売ったり買ったりするのは面倒に感じますが、下がって売れなくなることに比べれば、ずっと安心です!
小さく積み重ねていく「安心・安定」した投資なら、ストレスもなく、不安になることもなく、頼もしい収入源になってくれます。