李在明氏と曹国氏のパフォーマンスは対照的

 両氏はまったく対照的な性格を持つ人物だ。李在明氏は感情的で品性に欠ける言動が目立つ人物とされている。昨年は、自身の疑惑をめぐる逮捕や裁判を避けるため「通勤型断食」と呼ばれるパフォーマンスを行い、失笑を買う行動に走った。一方の曹氏は、いつも冷静沈着で上品な言動を心がける人物だ。SNSの発信にも熱心で、ゴミ捨てをしたり電車に乗るために他の乗客と共に列に並んだりと、一般市民と変わらぬ日常の様子をアピールするなど、国民に親しみやすいイメージ作りに努めている。李氏が「破天荒型」なパフォーマンスとするならば、曹氏は「優等生型」のパフォーマンスといったところか。

 しかし、曹氏も文在寅政権時代に法相に就任した際、公文書偽造の疑いで起訴され、結果として有罪判決を受けた過去がある。強い自我を持つ両氏が円滑な協力関係を長期にわたって維持できるのか、懐疑的な見方が多い。