「将来のお金の不安が尽きない」「貯金や投資なんて余裕はない」「罪悪感で買い物を楽しめない」──どうすればお金に悩まされず、毎日を過ごせるか? その答えを提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』がついに日本に上陸した。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと実践者が増えている。ケチケチ切り詰めないし、買い物もガマンしない。お金への意識を変え、行動を学ぶだけで、誰もがリッチな毎日を送ることができる。本稿では本書から一部を特別に公開する。(初出:2023年4月18日)
買い物に対する罪悪感で、消費を心から楽しめない人が多すぎる
クレジットカードの請求書を開いて肩をすくめ、「こんなに使ったかな?」などと言ったことが、これまで何度あっただろうか?
何かを買うときに罪悪感を抱く――でも、結局は買ってしまう――ことが、これまで何度あっただろうか?
私はカフェラテにお金を使わないよう、うるさく言うつもりはない。私自身は外食や旅行にたくさんお金を使うが、罪悪感を抱くことはない。十把一絡げに「高額なものにお金を使ってはいけない!」などと考えるのではなく、もっと柔軟なアプローチがあると考えている。
「ケチ」と「意識的にお金を使う」は全く別モノ
ある特定のものにお金を使わないことがケチだという考え方を、まず改めよう。
外出の際にコカ・コーラに2.5ドル使うことが価格に見合わないと判断したなら、それは必ずしもケチではない。何に価値を置くのかを、あなたが意識的に決めているだけだ。
残念なことに、ほとんどのアメリカ人は意識的なお金の使い方――つまり、好きではないことには容赦なく支出を切り詰める一方、好きなことには惜しみなくお金を使うということ――に関して、教育を受けたことがない。
その代わりに、「そんなものにお金を使ってはいけない!」という原則をあらゆるものに適用するよう教えられる。気乗りしないまま支出を減らすものの、結局は失敗し、罪悪感から自分を責めてしまう。そして変わらず、好きですらないものに、過剰にお金を使い続けるのだ。
好きではないものにノーと言えるのは大きな力だ。ただ、好きなものに大きな声でイエスと言えるのは、もっと大きな力を生み出す。
皮肉なことに、私たちがお金に関して唯一教えられてきたことは、節約する――通常は外でコーヒーに使うお金を抑えて、トイレットペーパーを買いだめしようというアドバイスがもれなくついてくる――ということだけだ。
誰もが節約の仕方については教えてくれるものの、お金の使い方について教えてくれる人はいない。
本章では、無意識にお金を使わないようにする方法についてお話しする。斬新かつシンプルなお金の使い方を紹介するつもりだ。お金を何に使ったのかについて、毎月のように頭を悩ませる悪い習慣はそろそろやめよう。本章を読めば、あなたは投資や貯蓄、好きなことにお金を使えるようになるだろう。
(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)
ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。