「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化がすごい」と話題の『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の著者・森武司氏は、2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円となった。ここまで会社を成長させてきた秘密は何か? 本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。今回インタビューするのは、FIDIA役員の橋本雄一氏。
橋本氏はCRO(チーフ・リレーションシップ・オフィサー)というFIDIA独自の役職で、年間800人以上に会う“人脈づくりのプロ”として事業拡大に大きく貢献した。
今回は“一流の流儀”をテーマにし、橋本氏が出会ってきた著名人の「一流」を感じたエピソードについて話を聞いた。
世界的アーティストが語ったこと
――橋本さんの人脈は国内以外にもあるという噂です。ぜひ「一流」を感じたエピソードがあれば教えてください。
橋本雄一(以下、橋本):フランスのルーブル美術館で作品が飾られたこともある、世界的にも有名な日本人アーティストAさんとのエピソードを紹介しましょう。
2024年1月にAさんにお会いしました。
そこでAさんと近所の河川敷を散歩していたんです。
少し歩いていると、
「音を聞いてください。音を聞けば、世の中のすべてがわかります」
と言うんです。
どのくらい鳥が飛んでいるかも、川の流れもすべてわかりますと。
そして、
「世の中は音にあふれています。僕はこの音を聞くのが大好きで、この河川敷にいる時間をすごく大切にしてるんですよ」
と話してくれました。
新しいものが生まれる瞬間
――Aさんの言葉を受け、橋本さんが感じたことを教えてください。
橋本:じっくりAさんのお話を伺っていると、不思議と自分も優雅な気持ちになりました。
普段はまったく意識しない音を意識してみるのは大切だと思いました。
いったん喧騒から逃れると、新しいアイデアも生まれやすい。
新しい商品を開発したいと思ったとき、つい何かを取り入れようしがちですが、あえて“遮断してみる”ことで、新たな視点が生まれるようになる。
いわば引き算の美学です。
――超一流の人だからこそ、一つひとつの言葉に説得力がありますね。
橋本:“誰が言うか”はすごく重要です。
僕は、社会的に認められる人間になったら、目的地に少しでも楽に行ける方法や考え方を伝えたいんです。
僕は、日本の経済を変える仕事をしていきたい。
今は、可能な限りたくさんの人と会って、いろいろな仕事のノウハウを学びながら、CROというあまり見たことがない面白い仕事を満喫しているのです。
最後に、『スタートアップ芸人』には、今回紹介した「一流の流儀」について、面白いエピソードが収録されています。仕事ができる人が普段どんなことを考え、日々習慣にしているのか、知りたい方には大いに参考になるかもしれません。