つまり、商品の話をする前に、お客様が「何を手にすることができるのか(気持ちや未来)」を話すほうがいいということです。

「こんな気持ちになりたくないですか?」
「こんな未来になれたらいいと思いませんか?」

 という話をして、共感を得たうえで、「これを叶えるには、この商品がオススメなんですよ」と話すと、「欲しい!」となりそうです。

・勘違い(4) 一人で考える

「どうすれば売れるのか?」を考えるときに、一人で机に向かっていても、正解にはたどり着けません。なぜなら、ビジネスは一人でつくるものではないからです。

 ビジネスは、お客様とつくり上げるものです。あなたがビジネスで悩むときの正解は、お客様が持っているのです。

 僕は起業の支援もしているのですが、よく、「このチラシ、どう思いますか?」「この商品、どうですか?」「いくらにするといいですか?」などと相談を受けます。

 そんなとき、一般的な話や自分の経験からのアドバイスはできます。しかし、最後は「お客さんになりそうな人に聞いてみて」とお伝えします。

 ビジネスの正解はお客様が持っているので、お客様に聞かないと分からないからです。

・勘違い(5) 売っていない

「えっ!」と思うかもしれないのですが、実は、売れないときに陥りがちな一番大きな勘違いとして、「売っていない」があります。「売る準備」ばかりをして、実際に売り始めていないということです。

 僕もコンサルタントとして起業してすぐの頃は「いい商品やサービスならば、自然と売れるはず!」と、いろいろな本を読んだりセミナーに参加したりして、自分の知識や技術を高めることに一生懸命になっていました。しかし、それでは売れませんでした。なぜなら、自分のスキルを磨いただけで、「売っていない」からです。

 その後、ブログやメルマガを書き始めました。それでも、お客様は増えませんでした。なぜなら、自分の考えや気持ちを書き綴っただけで、「売っていない」からです。