「メールの返信が遅い人あるあるは?」で出てきた、「『内容を理解した』=『返信したつもり』になってる」を超える秀逸な回答は?
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
「あるある大喜利」をやってみよう
頭の回転を早めて「大喜利」をやってみましょう。
といっても、どうやって大喜利に取り組めばいいのかわかりませんよね。
ここで、1つの補助線を引きましょう。
それが、「お題 → 素材 → 加工」というステップです。
まずは、「お題から連想する素材」をどんどん出すことです。
<お題>
「メールの返信が遅い人あるある、返信が早い人あるある」選手権
<回答>
「内容を理解した」=「返信したつもり」になってる
というお題を元にしましょう。
他にどういう言葉が連想されますか。「返信」「下書き」「長文」「忙しい」「ヒマ」……。
そういうキーワードが大喜利の「素材」になります。
それを使って、名言っぽく短い文章を考えてみましょう。
<回答>
・暇な人ほど返信が遅く、
忙しい人ほど返信が早い
・返信済みだと思ってたら、
「通知で読んだだけだった」ということが多々ある
・丁寧に返信しようと考えているうちに忘れて、
他のSNS系にはつぶやいたりしている
大喜利で大事なのは、いきなり面白いことを考えることではなく、とにかく素材の「数を出す」ということです。
その素材を上の例のように「加工」することで、回答に出すことができます。
特に、「暇な人ほど返信が遅く、忙しい人ほど返信が早い」というように、対比させて名言っぽくしている回答が秀逸ですね。
「1つだけひねりを加える」という方法です。
こういうテクニックには、いくつかパターンがあるので、ぜひ身につけてみましょう。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。