月の欠片に実際に直に触れる
スターシップギャラリー

4月に触れて宇宙のロマンを感じよう!  (c) 山方健士

 展示のひとつに1972年12月、アポロ計画最後のミッション、アポロ17号で月の“晴れの海”(Sea of Serenity)の端にあるグランドキャニオンのような“タウルスリットロウ渓谷”から持ち帰られた石があり、この月の欠片を実際に触ることができます。触った感触は……実際に触るまでのお楽しみ!

 そしてこの月の欠片、一般の人が触ることができる世界で8つしかない欠片のひとつで38億年前のものだそうです。アポロ時代に持ち帰られた石を調べるための研究設備が展示されている中央にある月の欠片。そんな欠片に触れながら、宇宙のロマンを感じてみては?

5宇宙飛行士から宇宙がどんな場所か教えてもらおう!  (c) 山方健士

 多くの宇宙飛行士が日々訓練をしているジョンソン宇宙センターに隣接しているスペースセンター・ヒューストンでは、タイミングが合えば実際に宇宙へ行き、宇宙船の操作や宇宙服を着て国際宇宙ステーションの外で船外活動を行ったことがある宇宙飛行士たちから話を聞けることがあります。トークショーが開催される場合、館内のボードに何時にどのミッションに関わった宇宙飛行士が登場するか書かれています。

 なかには日本人宇宙飛行士と一緒に飛んだ宇宙飛行士もいて、いろいろなエピソードを話してくれることもあります。解説はミッションの映像を巨大なスクリーンに投影しながら話すので迫力満点ですよ。

 後半には宇宙飛行士に直接質問をするチャンスもあるので、これまで宇宙について聞きたいけど聞けなかったことなどを聞けるチャンスです!

6宇宙から帰還した本物のロケットを見てみよう!  (c) 山方健士

 スペースセンター・ヒューストンには2024年6月現在、国際宇宙ステーションへ宇宙飛行士や物資を送り届けるために使われているスペースX社のファルコン9ロケットの実物が展示されています。

 このロケットは過去に使われていた使い捨てのものとは違い、宇宙船を宇宙空間へ送り届けた後、地球へ戻り、再使用できるようになっています。着陸するために折り畳まれている脚と着陸地点に戻るための羽が一般的なロケットにはない物です。

 ここに展示されているロケットは実際に2017年に2回のNASAミッションで使用されたロケットブースターで、大気圏を2回再突入して地球へ帰還しているもの。機体の一部が黒く焦げているのが特徴的です。

 現役のロケットを間近で見る貴重な機会。ほかにもスペースセンター・ヒューストン内にあるほかのロケットと比べてみるのもおもしろいでしょう。

ファルコン9ロケット ■全長:約48m ■直径:約3m