原因その2:筋肉の硬さ

 2つ目の原因が筋肉の硬さです。多くの方が「筋肉がやわらかくなって、あごの下がぷにょぷにょになるとたるんでしまう」と思われているのですが、実は逆です。

 筋肉が正常の位置にある場合、喉元の皮膚や脂肪組織をまっすぐキープできます。しかし、筋肉は硬くなると膨張を起こします。力こぶをイメージしてみてください。ぐっと力を入れると、ぽこっと盛り上がりますよね。

 同じように、喉元の筋肉が下に膨張すると、皮膚や脂肪組織はまっすぐキープできず、たるんでしまいます。これがたるみの原因です。なので、筋肉をゆるめることで皮膚や脂肪組織が正常の位置に戻り、喉元のたるみは解消できるのです。

たるみを解消するカンタンなケア

 ゆるめる筋肉は次の画像の3つ、舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)」「舌骨下筋群(ぜっこつかきんぐん)」「広頚筋(こうけいきん)」です。

老け顔の要因!「喉元のたるみ、二重あご」カンタン解消法モデル/斎藤千穂(※画像は『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より)

 拙著『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』で紹介している次のケアで、喉元のたるみ、二重あごを解消しましょう。ケアは次の画像を見ながらおこなってください。

老け顔の要因!「喉元のたるみ、二重あご」カンタン解消法モデル/斎藤千穂(※画像は『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より)
▼画像の解説
①鎖骨の下あたりで両手をクロスする

両手をクロスして、鎖骨の下あたりにセットします。軽く指に力を入れて、皮膚を押さえてください。
②両手を軽く押さえながら天井を向く
そのまま、ゆっくりと天井を見ましょう。両手で皮膚を押さえることで、首とあごがしっかり伸びるはずです。
③左ななめ上を見る
上を向いたまま、あごを左側に向け、5秒間キープ。右側の首すじをしっかり伸ばします。
次に右ななめ上を見て5秒間キープ。左側の首すじをしっかり伸ばしましょう。

 このケアは1回だけでも効果を感じる人がいますが、やはり続けた方が効果は出やすいです。ぜひ1日3回を2週間、続けてみてください。

高野直樹(たかの・なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。