不適切なコンテンツを見て病む小学生
女子中学生が男に連れ去られそうになったことも

<トラブル3>
 男子小学生がSNSを通じて暴力的な映像に接触した。友達から送られたリンクをクリックした結果、残虐なシーンが含まれる映像を見てしまった。

 その映像があまりにショッキングだったため、男の子は夜眠れなくなり、学校にも行けなくなるほどの精神的なショックを受けた。

<原因>
 子どもたちはSNSを通じて、年齢に不適切なコンテンツに容易にアクセスできてしまいます。

 暴力的な映像や性的なコンテンツ、薬物の売買情報などが含まれることがあります。

<トラブル4>
 女子中学生がSNSで知り合った大人の男性とやり取りを続け、実際に会う約束をしました。男性とのやり取りは楽しく、彼女はだんだんのめり込んでいった。

 実際に会った際、男性は彼女を連れ去ろうとしたが、事前に親に行き先を告げていたことと、親が異変に気付き連れ戻した。

<原因>
 子どもたちはSNS上で知り合った素性がしれない人と実際に会うことによって、誘拐や詐欺のリスクにさらされることがあります。

 インターネットの発展によって、遠く離れた場所の情報も得られたり、接触できる人数も格段に増えたりしたことにより、子どもを狙ったトラブルの手口も件数も増加の一途をたどっています。

 ここからは、そのトラブルから子どもを守る方法についてご説明します。

1.教育と啓発
 学校や家庭でのインターネットリテラシー教育が重要です。子どもたちに対して、個人情報の取り扱いや危険性についてしっかりと教える必要があります。

2.プライバシー設定の強化
 SNSのプライバシー設定を確認し、必要に応じて強化する。公開範囲を友人のみに限定したり、定期的に設定を見直したり、最新のセキュリティーを導入するなど、細かな更新が必要です。