3.保護者の監視とコミュニケーション
保護者は子どものSNS利用状況を適切に監視し、異常な行動や不審なメッセージのやり取りに注意する。
子どもと定期的にコミュニケーションを取り、日常の出来事と同じようにSNS上での出来事や感じたことについて話し合う場を設けましょう。
4.技術的な対策
フィルタリングソフトやペアレンタルコントロールを導入し、有害なコンテンツへのアクセスを防止する。
TikTokのDMで「タダでLINEスタンプをあげる」
クリックしてしまった女子高生
ここからは私が対応した、SNSがもとで起こったトラブルについてお伝えします。
佐藤はるかさん(女性・高校1年生)は、友人とのコミュニケーションにLINEを使っていました。ある日、彼女はTikTokのダイレクトメッセージで「タダでLINEスタンプをあげる」というメッセージを受け取りました。かわいいキャラクターのスタンプの画像も送られてきました。
「こんなかわいいスタンプが無料でもらえるなんてラッキー!」と思ったはるかさんは、メッセージの指示に従ってリンクをクリックし、誘導されるまま個人情報を入力してしまいました。すると、すぐにLINEのアカウントが乗っ取られ、登録されていた友人全員に「タダでLINEスタンプをあげる」のメッセージが送られました。
数十秒後には友達から「タダでLINEスタンプをあげるのメッセありがとう!このスタンプかわいいね!無料だし!」とのメッセージが届き、これはただごとではないと思いました。すぐ親に報告し、親の友人であった私に相談が来ました。
状況を聞いた私は悪質な情報の抜き取りと、リスト化して売る詐欺まがいに利用する意図があると判断しました。
はるかさんとすぐに会って、一緒に対応することにしました。まずはLINEのサポートに連絡し、アカウントを凍結してもらいました。凍結は完了しましたが、すでにはるかさんの友人たちが同じわなにはまっていました。