「相槌の打ち方を見れば、相手の頭の良さがわかる」!?
小倉優子さんへの受験サポートで注目を集め、近著『「思考」が整う東大ノート。』も話題の西岡壱誠さんは、頭のいい人は相槌の打ち方でわかると言います。
本記事では、西岡さんに「頭がいい人の共通点」を聞きました。
「相槌の打ち方」で頭の良さがわかる
みなさんは、「相槌の打ち方を見れば、相手の頭の良さがわかる」と言ったらどのように感じるでしょうか?
「相槌だけでそんなことがわかるの?」と考える人がほとんどだと思いますが、これは実際に予備校で用いられている生徒のレベルを判断するためのテクニックなのです。
たとえば、2万人以上の東大志望者を指導している駿台予備校講師の宇野仙先生から話を聞いたときに、こんなことを言っていました。
「生徒の相槌は、3パターンに分けられます。
1つ目のパターンは、何かを説明したときに、なんの相槌も打たないパターン。この場合は、今の説明が本当の意味ではわかっていないことが多いです。
2つ目のパターンは、何かを説明したときに、「なるほど」とだけ言うパターン。この場合は、理解していることを示そうとしていますが、実際には腹落ちしていない場合が多い。自分ではわかったつもりになっているけれど、実際には理解しきれていないことがあります。
3つ目のパターンは、何かを説明したときに、「なるほど、〇〇なんですね」と自分の言葉で説明してくれるパターンです。この場合は、本当に理解していて、テストでも再現できる状態になっていると言えます。」
「なるほど」だけではダメ?
どうでしょうか? 「なるほど」だけじゃダメなんだ、と思った人も多いのではないかと思います。
実際、「なるほど」とだけ言っている生徒に「じゃあ、今、先生が話したことを説明してみて?」とお願いすると、先生の言ったことと全く同じように説明する生徒が多いです。
自分の言葉ではなく、全く同じように説明してしまうのです。一言一句同じように再現はできるけれど、この場合は本当には理解しておらず、応用もできないので、もう少し自分の中での咀嚼(そしゃく)が必要な状態です。
東大に合格している人の共通点
僕は『東大ノート。』という本を制作したときに、千人以上の東大生のノートを研究しました。そのときに見つけたひとつの共通点は「東大に合格している人のノートは、決して先生の言っていることのコピーアンドペーストをしていない」ということでした。
先生の言っていることを自分なりに言い換えて、「〇〇国内のイスラム民族が増加した」と先生が言っていても「イスラム民族:増」とか、「↑」とか、自分なりの言い方で書き換えている場合が多いのです。
先生の話を言い換えながら、「なるほど、〇〇なんですね」と自分で説明できるようにすることが、頭が良くなるひとつの方法なのではないかと思います。