パリ・パラ日本代表も
匿名での書き込みで敗訴

 また、翌日となる8月6日には、こんなニュースが報道されて話題になった。パリ・パラリンピック、アーチェリーの日本代表である女性選手が、他の女性選手のブログに匿名で誹謗中傷を書き込み、約124万円の賠償命令を受けたというのだ。

 報道によれば、日本代表を目指していた女性選手のブログに「東京パラも無理だし代表入りも無理」「ルールを守るのは最低限のマナー」など事実無根の内容が書き込まれ、開示請求を行ったところ、パリ・パラ日本代表となったライバル選手であると判明した、ということのようだ。パリオリンピック開催中にこんなニュースが流れるとは、いくらネット上の誹謗中傷が横行する昨今とはいえ、誰も予想していなかったのではないか。

 この件は同業者からのネット上での心ない言葉という点でフワちゃんのケースと同じであるとして、タイミング的にも話題になっている。

 フワちゃんのケースは、本当に裏アカウントでの投稿失敗だったのかどうかわからないが、こちらは素性を隠した匿名の書き手としての投稿だった。

 こういった相次ぐ騒動に、ヒヤッとする人は少なくないのではないか。日本は他国に比べネット上での匿名ユーザーが多いと言われ、匿名だけに暴走してしまう人がいる危険性はたびたび指摘されてきている。

 実際、芸能人が匿名のつもりで書き込んだ投稿がバレてしまうケースは過去にも起こっている。

 たとえば2020年、ブログサービス「note」で、投稿者のIPアドレスがわかってしまう不具合が発見された。このとき、ある芸能人のIPアドレスが、5ちゃんねるへ書き込みを行っていた投稿と同じIPアドレスだったと話題になった。