さらに、特定されかけた人のエピソードもあった。

「ネット上であるアカウントといわゆる“レスバ”をしてしまったとき、そのアカウントに加勢していたアカウントから『もしかして○○勤務ですか?』とDMが来たことがあった。その企業に勤めていなかったので否定したが、後で気づいたところ、同姓同名の人物がその企業にいた。なぜ本名がわかったのかはっきりせず、今でもゾッとする」(30代・男性)

「なりすましの裏垢」が仕組まれると
否定しても無実の証明は困難に

 そして、さらにゾッとするのはこちらのエピソード。

「以前、アイコン画像などを勝手に使われて、なりすましの被害に遭いかけたことがあります。法的手段を取ると伝えたところアカウントが消えたので良かったのですが、もし巧妙になりすましの『裏垢』を作成され、そこで他人の誹謗中傷をされた上で『コイツの裏垢だ』と名指しされたら、今のSNSでは疑いを晴らすのが難しそうと思ってしまいます」(30代・女性)

 おかしな投稿をしてしまった有名人が「アカウントを乗っ取られていました」と宣言するケースが過去に何度かあったが、本当に乗っ取りなのかどうかは他のユーザーから確かめ切れない。

 なりすましの裏垢が仕組まれた場合、否定すればするほど「怪しい」と言われてしまいそうだ。

 ともあれ、フワちゃんの投稿で「SNSでこれを言ったらダメなライン」が引かれた。匿名でこういった投稿を行っている人の歯止めになると良いのだが――。

 フワちゃんの今後が心配でならないのは、筆者だけではないだろう。