正解は 4

解説 ①の板Aは、左側にある売り注文のほうが多い状態です。この株を保有する投資家が、「もう少し株価が上がったら売ろう」と考えている傾向が強い状態と考えられます。

株価が上昇するためには、指値の買い注文よりも多くの「成行」の買い注文が必要になるため、板だけで考えるなら、現時点では買わないほうが無難といえるでしょう。

板情報だけでは
少し足りない状況

②と③の板Bは、売り注文と買い注文が同程度でバランスがとれている状態です。そのため、株価がどのように動きそうか判断するには、この板情報だけでは、少し足りません。

1590円と1591円に入った指値の売り注文が約定すれば、それ以上の買い注文が入ったということなので、株価が上がる可能性はあります。

しかし、この株価を抜けない限り、株価が上がりそうで上がらない“上値が重い状況”になりそうともいえます。

“買い圧力”に便乗して買う

④の板Cでは、ある程度まとまった指値の買い注文が入っていても、それが機関投資家の注文とは限りません。

板Cは明らかに売りたい人よりも買いたい人のほうが多い“買い圧力”が強い状態です。

買い圧力が強いときは、株価は上がる可能性が高いのです。基本的にはその勢いに便乗して買うという判断のほうがいいでしょう。

ポイント 板の売り買い数量から短期的な株価の傾向をつかむ

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。