急激な株価の上昇はなくても、リスクは低いし配当もいい……そう思っていても株に「絶対」はあり得ません!
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
潰れなくても
株価を大きく下げる典型例
投資先が潰れはしなくても、株価を大きく下げることもあります。東日本大震災後には、東京電力株が急落しましたね。
バブル期には1株9000円を超え、バブル崩壊後は大きく値を下げたとはいえ1株2000~3000円台は保っていました。
それが東日本大震災後、福島第1原発の事故で事態悪化が懸念されて株価が急落、一時は100円台まで落ち込んだのです。
「絶対に安全なもの」なんて何もない
あれから10年以上経ち、いまではだいぶ株価が持ち直してきましたが、東京電力株は600円台となっています(2024年8月12日時点)。
東京電力株を持っていた多くの投資家は、「景気変動に左右されにくい電力株は、急激な株価の上昇はなくてもリスクは低いし、配当もくれる」といった思いから保有していたと思います。
それでも事態が急変し、10年以上も後を引くことがあるのですから、「絶対に安全なもの」なんて何もないのです。
3代続く個人投資家
わが家は、新聞が届くと真っ先に株価欄に目を通すような家族でした。私は祖母、父、私と、3代続く個人投資家なのです。“筋金入り”というやつですね。
私が親父から投資の本質を学んだように、私も2人の子どもたちに株の手ほどきをしてみたいとは思っているものの、いまのところ株には興味がないみたいです……。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。