しかし、あきらめないでください。たいていの人は同じ状況です。

 なぜなら、「人から認められ、選ばれるための技術」を、ほとんどの人は知らないからです。

 知らなくて当然です。日本の学校では、これについてほとんど教わらないのですから。「選ばれる技術」は、先生も、親も知らない、一部の人だけが知っている、秘伝のような技術です。それを体系立ててしっかりつかんだ人だけが、誰にも知られずに、日々そっと実践しているのです。

 あなたの周りにもいないでしょうか?入社当時は自分と同じレベルだったのに、気が付けばメキメキと頭角を現し、上司や取引先から評価されている。いつの間にか転職や起業に大成功して、大きな資産を築いている。そんな「いったいどこで差が付いたのだろう?」と思うような人が。

 実際、どんなに優秀でも、世の中から評価されていない人はたくさんいます。

 いい仕事をしているのに出世できない、質の高い商品やサービスを提供しているのに顧客から求められないなど、実力はあるのに「選ばれない人」が大勢いるのです。

「自分のこと」を伝えていない人は
存在していないのと同じ

 そうはいっても、「自分のことを伝えるのは苦手」と感じている人は、とても多いものです。「目立ちたくない」「出る杭になりたくない」という声もよく聞きます。気持ちはわかりますが、自分で自分を発信しないと、存在感のない「透明人間」になってしまいます。

 さらには、「あの人はきっと、こういう人なんだろう」という周囲の勝手な憶測を呼ぶことになります。それが積み重なることで、他人があなたのイメージを作り上げるという、制御不能な事態まで引き起こしてしまうのです。

イラスト3Illust:(C)守山菜穂子 拡大画像表示

 自分という人間の解釈や、自分の存在感を他人に委ねるなんて、大きなリスクだと思いませんか?日ごろ、「人から大事に扱われていない」と感じている人は、みんなこの状態に陥っています。

 このまま透明人間として生きていくのか、存在感を放つ人生を生き直したいか。

 ぼんやりしていると、ほかの人ばかりがトクをします。

「人に選ばれ、存在感を放つための作戦」を、今ここから一緒に始めましょう。必要なのは、「自分が認められ、選ばれる人になる」という覚悟だけです。