日本の回転すしチェーンが中国に上陸し、大衆の支持を得ているのは、中国人の“ホンモノ”志向が高まっているからに他ならない。20年ほど前、筆者は中国人の友人に連れられて、北京市内の日本料理店に行ったが、出てきた天ぷらは形が崩れていて、これでこの値段を取る気なのか…?というレベルだった。その友人から、「日本の天ぷらと変わらないですか?」と笑顔で聞かれ、非常に困惑したのを覚えている。
それが今は、インターネットが発達して日本の情報が得やすくなったことで、ホンモノの日本料理とは何か、中国人も知っている。そのため、ニセモノの日本料理を出すような店は見向きもされなくなり、ホンモノの日本料理を提供する店が選ばれるようになっている。