元カレを忘れたくて予備校を移った
医学部3浪女子の末路

「恋愛をすると受験に失敗する」という格言は受験界でよく聞かれます。

 中には「受験期間中に付き合ったカップルが破局すると、男性は受験に失敗するが女性は成功する」という説もあります。ですが、そうしたジェンダーバイアスがあらゆる受験生に当てはまるはずもなく、実際はケースバイケースです。

 たとえば、私の知人で7浪をして医学部に入った女性の方(Aさん)がいます。1浪目の秋に、同じ予備校に通っていた男性と交際を始めたAさんは、その彼氏に翻弄されます。

 彼氏はAさんと交際していたにもかかわらず、他の女性に弁当を作ってもらったり、ハグしてもらったりしていたそうです。そうした交際相手の姿を目の当たりにしたことで、Aさんは勉強が手につかなくなり、2浪が確定してしまったといいます。

 2浪目に入ると、彼氏が予備校を辞め、交際はあえなく終了しました。それでもAさんの成績に劇的な改善は見込めず、この年も全落ち。そこで環境を変えようと、3浪目に突入したAさんは予備校に移ることにしました。

 しかし、です。一念発起したAさんを、まさかの悲劇が待ち受けていました。

 なんと、その元彼も浪人を重ねた結果、Aさんと同じ予備校に移籍しており、校舎内で再会を果たしたのです。そしてAさんは、再び勉強が手につかない日々を送ることになりました。彼女は「彼の動向が気になって授業どころではありませんでした」と語ります。

 Aさんは自分から望んで元彼と再会したわけではないので、このような不測の事態は防ぎようがありません。ですが、もし最初の予備校で彼に出会っていなければ、そして次の予備校で再会していなければ、彼女の浪人年数はもっと減っていたかもしれません。