国民健康保険料の差は約11万円!
手取りを左右する「格差」は大きい

 最後に、国民健康保険料と介護保険料のワースト3とベスト3の自治体をそれぞれ見てみよう。

国保保険料筆者作成
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 国民健康保険料が最も高い大阪市と最も少ない福島市の差額は、約11万円! これだけでも驚愕の事実だ。

介護保険料筆者作成
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 介護保険料が最も高い大阪市と最も少ない杉並区との差額は、約5万7000円という結果になった。

 今年は3年に1回の介護保険の保険料改訂の年なので、3年ぶりに「年金収入200万円」と「年金収入300万円」の手取り額ランキングに取り組んだ。調査の結果、全ての自治体で国民健康保険料、介護保険料のいずれもアップしている。

 年金の手取り額の多寡だけでリタイア後の住まいを決めることはできないが、自治体によって国民健康保険料と介護保険料が異なること、そして将来的にはさらに保険料が上がり、手取り額が減少する可能性が高いことは知っておきたい。