Googleのパスワードマネージャとの違い

 ちなみに、パスワードやパスキーの管理自体はパスワードアプリで行うが、アプリやサービスにサインインする際の自動入力の設定は、「設定」アプリ → 「一般」 → 「自動入力とパスワード」から行うようになっている。

 その際に、自動入力の取得元としては、パスワードアプリ以外にもサードパーティの認証管理サービスも利用できる。ただし、取得元を2つ以上設定すると、自動入力時にリストが表示されて選択する必要があるため、煩雑になり過ぎないように、同時にオンできる取得元は3つまでに限られる。

 サードパーティの認証管理サービスには、AndroidユーザーやChromeブラウザユーザーにはお馴染みのGoogleパスワードマネージャーも含まれるが、パスワードアプリとの大きな違いは、この「自動入力とパスワード」の画面からも分かる。つまり、Googleパスワードマネージャーは基本的にパスワードの自動生成や保存、自動入力のみを担当しており、パスワードアプリほど広範囲な認証はサポートされていないのである。

自動入力とパスワードパスワードの自動入力の設定は、サードパーティの認証管理サービスにも対応するため、パスワードアプリではなく、「設定」アプリ内で行う。AndroidデバイスやChromeブラウザで使われるGoogleパスワードマネージャーは、パスワードの自動生成や保存、自動入力に特化している 拡大画像表示

 また、Googleパスワードマネージャーも利用時にFace IDなどの生体認証を設定できるが、パスワードアプリのように必須ではなく、アクセスするにはChromeブラウザの設定メニューを開いて選択する必要がある。ただし、パスワードマネージャーウィジェットを利用すれば、ホーム画面から呼び出すことも可能になる。