子ども同士のトラブルで、意外と多いのが「お金のトラブル」だ。
子どもだけでコンビニや自動販売機に出かけ、「ちょっとお金貸して」と頼まれて貸してしまったものの、いつまでたっても返してもらえなくなることがあるのだ。
お金のトラブルは、大人同士でさえややこしくなりがちだ。子どもが厄介ごとに巻き込まれないためには、どうすればいいのだろう?
そんな悩みを解決できる書籍が『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)だ。池上彰が総監修をつとめる本書は、学校でのトラブルの解決策から、犯罪にあわない方法、危険生物から身を守る方法までを幅広く紹介。役立つ知識を楽しみながら学べるよう、漫画やイラストを多用しており「子どもが食いつくように読んでます!」「本で覚えた知識を披露してくれます」との反響が寄せられている。
今回の記事では、本書のなかから「お金のトラブルにあわないための方法」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・金井弓子)

「子どもが食いつくように読んでます」との声も! お金のトラブルに巻きこまれないために、子どもに知っておいてほしいことPhoto: Adobe Stock

なぜ、友達にお金を貸すともめるの?

 友達とお金の貸し借りをすると友情がこわれます。

 お金は使ったらなくなるので、貸したあなたが覚えていても借りた相手はすぐ忘れます。そして「返して」と言うと「ケチだなー」「すぐ返すってば」などと怒るようになり、なぜかあなたは「返して」と言いにくくなります。

だから……
「お金貸して」と言われたらきっぱり断る

ふつうは借金をしたほうが申しわけなさそうにするのですが、友達相手だときらわれたくないため、逆転現象が起こるのです。

友情を守るために「貸して」と言われたらキッパリ断りましょう。

ゲームや本など、お金以外の貸し借りは?

 貸した日付と返す約束の日付を、必ず本人の前でノートなどに書いておきましょう。書かれると相手も「ちゃんと返さなきゃ」と思いますし、忘れていたらノートを見せればよいのです。

「子どもが食いつくように読んでます」との声も! お金のトラブルに巻きこまれないために、子どもに知っておいてほしいこと『いのちをまもる図鑑』本文より。イラスト:室木おすし
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『いのちをまもる図鑑』第5章監修者
国崎信江(くにざき・のぶえ)

危機管理アドバイザー。危機管理教育研究所代表
女性として、生活者の視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。国や自治体の防災関連の委員を歴任。『10才からの防犯・防災』(永岡書店)や『おまもりえほん』(日本図書センター)などの監修もつとめる。

※本稿は、『いのちをまもる図鑑』(監修:池上彰、今泉忠明、国崎信江、西竜一 文:滝乃みわこ イラスト:五月女ケイ子、室木おすし マンガ:横山了一)に関連した書き下ろし記事です。