「借金を美談にするな!」
「借金して買ったスーツで結婚式に来るなんて最低の兄だろ!」
「ここから借金地獄にハマっていくことを思えば、あまりにも地獄」

 つまり、日本社会では「消費者金融から金を借りる」という行為は「恥」「社会人失格」「破滅への第一歩」と捉える堅実な方が、たくさんいらっしゃるということなのだ。

 ただ、物事にはなんでも良い面もあれば悪い面もある。実はこの「低収入の若者であってもとにかく借金は控えねばならぬ」という「社会の圧力」こそが、闇バイトに応募する若者を大量生産している、という何とも皮肉な現実があるのだ。

「はあ? このバカライターめ、消費者金融で気軽にカネをつまんだらどんどん借金が増えて、それこそ犯罪に手を染めることがわからないのか!」という怒声が全方向から飛んできそうだが、ちょっと落ち着いて理由を聞いていただきたい。