音楽を聴きながら仕事ができる環境や空気を創っていきたいならば、次の2つを試してみてはいかがだろう。
上位者が不在のときに音楽を流してみる
音楽否定派の上位者に、面と向かって音楽の効果を力説しても受け入れてもらえないかもしれない。
また、皆が忙しくギスギスしているときに「音楽を流しましょう」とは言いにくいだろう。ましてや、突然イヤホンをして音楽を聴き始めたら、協調性のない人、空気を読まない人と思われイヤな顔をされてしまうだろう。
そこでまずは、下記のようなタイミングで提案して職場で音楽を嗜む文化を育んでみてはどうだろう。
歌のない音楽を流してみる
職場の音楽を拒む人の中には、歌詞が気になるという人もいる。言葉が情報として頭に入ってくるから思考や作業を邪魔してしまう。
そこでまずは、歌のないインストゥルメンタル(クラシック音楽など)などから流してみよう。
最近ではスターバックスコーヒーの店内や、ホテルのフロントや客室で流れている曲を厳選した「BGM集」も発売・公開されている。
「スタバっぽいBGMを流しましょう!」
などと切り出し、流してみるのもよい。「たまには、こういうのもイイね」と、そこから理解が生まれ、個人で音楽を聴きながら仕事をしても文句を言われない文化を創れるかもしれない。
なお、筆者はこの原稿をアニメ「ゆるキャン△」のサウンドトラックを聴きながら書いている。
・上位者の不在時や、仕事の閑散時期などに、やわらかめの音楽から流してみる
・歌のない曲をBGMとして流してみる
(本稿は、書籍『組織の体質を現場から変える100の方法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
作家/企業顧問/ワークスタイル&組織開発/『組織変革Lab』『あいしずHR』『越境学習の聖地・浜松』主宰/あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/プロティアン・キャリア協会アンバサダー/DX白書2023有識者委員。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)、『職場の問題地図』(技術評論社)、『「推される部署」になろう』(インプレス)など著書多数。