職場には必ず「謎文化」がある

 さっそくですが、このサイレント限定を避けるために必要な事は何でしょうか。

 それは、職場にある【謎文化】を徹底的に理解することです。

【謎文化】とは、「特に合理的な理由は無いけど、その会社ではよしとされている慣習やルール」のことです。例えば、「資料は最後は必ず紙で提出する」や、「午後5時以降に上司に承認を頼んでいけない」などのようなイメージです。その職場では当たり前だとしても、世間一般的には常識ではないですよね。皆さんの職場にもこういったルールがあるのではないでしょうか。

「謎文化」に逆らうと気づかないうちに評価が下がる

 職場でサイレント減点される人は、こういったルールに触れたときにそれに無理矢理逆らってしまっていることが多いです。

 もちろん合理的な職場であれば、仕組みを改善することもできるでしょう。しかし多くの職場ではそうでは無いはずです。つまり、この場合に謎文化を理解して従ったふりをすることが、あなたのミッションです。

 会社にいるビジネスパーソンの出世は何で決まるでしょうか。それは

×成果を出すこと
 ではありません。正しくは、
 
◯出した成果を組織から評価されること

 です。これによって待遇が変わるのです。ここを勘違いしてはいけません。

 しかしここで、会社の謎文化に逆らってしまうと、どうなるでしょうか。きっと「あいつは成果は出すけど、ルールをわかっていない奴だ」というマイナスの評価を受けるでしょう。

 本業ではないこういったところで意味がわからない減点をされるのは悔しいですよね。あなたの職場にもこういった謎文化があるかもしれません。サイレント減点を防ぐためには謎文化を掴むことが近道です。ぜひ探してみてください。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部に、加筆・編集を加えた原稿です)