やるべきことが複数あるときは
リストやチャートで視覚化しよう
司馬理英子 著
ASDの人をあらわす言葉に、Visual Thinker(ビジュアルシンカー=見て考える人)というのがあります。ASDの人は耳で聞くよりも、目で見たことのほうが頭に残りやすい。口で言われるより絵や文字で伝えられたほうが、理解しやすいのです。優先順位がつけられなくて失敗が多い人は、この特性を利用しましょう。
やるべきことがいくつかあるときは、それをリスト化する。これはとても大事、これはあと回しでいいということも書き込みましょう。重要度を★の数やイラストで示すと、よりわかりやすくなります。チャートや計画表を作るのもいいですね。職場なら上司や同僚に相談して、手順の中でポイントになる部分を示してもらいましょう。自宅に来客の予定がある場合は、いつ、誰が、何を準備するかの手順表を作る。どんなことも目に見える形にすることで、見通しがつきやすくなります。