「自分のことを棚にあげる子」の対応策
「見たり聞いたりする力」のトレーニング法は?
子どもが「少し自分のことを棚にあげすぎているな」「正しく自己評価ができていないな」と思ったときは、「見たり聞いたりする力」をつけるためにどんな対処法が考えられるのでしょうか。
まずは、話をするときに、「相手の目を見て話しができているか」「相づちを打てているか」「話をするときは適切に間を空けられているか」「自分がわからない部分は、聞き返せているか」「視線の向きはどこに置いているか」など、対人コミュニケーションにおいて重視すべき基本的なことができているかを確認しましょう。
もしこれらの項目ができていないようであれば、対人関係の基礎となる対人マナーに課題がありそうですのでそれらを練習する必要があります。
具体的には「あいさつ、誘う、尋ねる、頼む、謝る、断る、お礼」といった基本的な対人マナーに対して言葉だけでなく、声をかけるタイミング、相手との距離、視線や身体の向き、表情、声の大きさ、話すスピード、最初にかける言葉などに注意して練習するのがいいでしょう。
相手の表情から感情を読み取る練習も有効です。いろんな人の表情が写っている写真を見せて「この人がどんなことを考えているのか」「どんな気持ちだと思うのか」を想像してもらいましょう。