ブロッコリーに多く含まれる
“すごい成分”の健康効果とは?
ここまで詳しく解説した「高血圧」の予防が期待される“今が旬のすごい野菜”は、ブロッコリーです。
ブロッコリーには血圧を下げる効果があるといわれる、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンCがすべて含まれています。とくにカリウムはナトリウム(食塩)が再吸収されることを防いで、尿への排泄を促すので、ブロッコリーは血圧を下げるうえで非常にいい食品といえます。
またブロッコリーは野菜の中でもタンパク質が多いので、筋トレをしている人にも好まれています。
特にβ―カロテン、葉酸、鉄分が豊富な野菜です。ブロッコリーはじめ大根やキャベツなどアブラナ科の野菜に多く含まれる機能性成分であるイソチオシアネートは、肝臓の解毒機能の向上や抗酸化作用による細胞の老化予防、がん予防への効果が期待されています。
カルシウム:骨や歯の形成に必要不可欠な成分で、筋肉の収縮や神経伝達、血液凝固など体の基本的な機能を維持する役割も果たす。
カリウム:細胞内の浸透圧を調整し、体内の水分バランスを保つのに役立つ。ナトリウムの排出を促して血圧を正常に保つ効果もある。
マグネシウム:エネルギーの生成やたんぱく質の合成、筋肉や神経の正常な機能を維持するために必要。骨の形成にも関与し、心臓の健康を保つ助けにもなる。
ビタミンC:抗酸化作用があり、体内でコラーゲンの生成を助け、皮膚や血管の健康を維持する。免疫力の強化や鉄の吸収を促進する効果もある。
ビタミンK:血液の凝固に重要な役割を果たし、骨の健康をサポートする。カルシウムが骨に正しく取り込まれるよう調整する働きもある。
タンパク質:筋肉や臓器、皮膚、髪など体のすべての細胞を構成する基本成分であり、組織の修復や新陳代謝、免疫機能の維持に欠かせない。
イソチオシアネート:ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜に含まれる化合物で、抗酸化作用があり、がん予防や解毒酵素の活性化、体内の炎症を抑える効果があるとされる。