江戸時代は「鎖国」ではなかった?
豊臣秀吉の死後、徳川家康ら東軍と石田三成ら西軍とが天下の実権を握るべく激突した「関ヶ原の戦い」 Photo:AFLO
本の虫課長 秀吉の死後、徳川家康は天下分け目の「関ヶ原の戦い」を制することで、1600年に江戸幕府を開きました。江戸幕府も、秀吉と同様に欧米列強の侵略を警戒し、国内におけるキリスト教の布教を禁じます。一方で、貿易に関しては積極的でした。朝鮮出兵で冷え切った朝鮮との関係を修復し、明との交易も復活。東南アジアやヨーロッパ諸国と貿易をします。
泉岡マリ 江戸時代って、「鎖国」していたのではなかったでしょうか?
本の虫課長 外国船の来航を制限、禁止し、日本人の海外渡航も制限しましたが、実際は完全に外国との交流を閉ざしていたわけではありませんでした。