あの志麻さんの
ルーツとなった
レシピを初公開!
1.母の手づくり餃子と餃子の皮
餃子の「皮」からつくる、と聞いてびっくりしましたが、このモチモチ感がたまらない!
志麻さんのお母さんの愛情がダイレクトに伝わってくる、おふくろの味です。
2.けんちょう
なんて品のいい味なんだろう、が第一感でした。すごくシンプルなのにしっかり味が付いている、深い味。けんちょうとは山口の郷土料理。神奈川生まれの私も、山口に行きたくなる味です(5/7「沸騰ワード10」でも紹介されました。本当に美味です)。
3.おばあちゃんのお煮しめ
けんちょうと見た目が少し似ていたのでどれだけ味が違うんだろう? と思いましたが、食べた瞬間、これは違うもの、しっかり共存する、と思いました。志麻さんのやさしいおばあちゃんの味は、心までやさしくなる味でした。
4.龍馬チョコレート
私の「感動三品」のひとつ。正直、チョコレートはあまり好きではないのですが、フライパンで炒ったアーモンドが口の中で香ばしいフレーバーを炸裂させた瞬間、「これはうまい!」と叫んでいました。これはぜひともつくっていただきたいです(だまされたと思って)。
5.豚肉のソテーシャルキュティエールソース
肉厚のソテーが品のいいソースと相まって、白ワインがあったら最高! と思いました。こんな本格フランス料理も家でつくれるのですね(驚)。
6.子羊のナヴァラン
正直、羊肉は普段食べないのですが、志麻さんの手にかかると、クセがありそうなラム肉も、魔法がかかったようにバクバク食べてしまいました。不思議ですね。見た目も本当に美しかったです。
7.手づくりマヨネーズ
正直、撮影前は、「マヨネーズなんて、手づくりも市販のものも、そう味は変わらないだろう」と思っていました。しかし、味見をしてみると……
そんな自分を恥じました。そうか! マヨネーズってうちでつくったほうが断然おいしいんだなあ、と。今度、子どもたちと一緒に、ワイワイやりながらつくってみようと思った一品です。
8.ローストチキン
本書のオビにある写真は、このローストチキンです。肉を盛り付けてあるお皿がとてもきれいですが、志麻さんがフランスで購入されたもの。撮影時から素敵だなあと思っていましたが、丸鶏のプリプリのおしりと黄色のフランスの器がすごくマッチして、見た目にも美しく、食べても肉と野菜のハーモニーが最高の一品です。
9.舌平目(したびらめ)のデュグレレ風
今回は、舌平目の代わりに、鯛で代用しました。これ以外にも本書のレシピの特色は、冷蔵庫やスーパーにある食材や調味料でつくれることです(手に入りそうもない食材は、代用品を明示していますからご安心ください)。このレシピは初めて食べましたが、鯛のうまみがデュグレレ風ソースと相まって品がいいのにシンプルな味。あっというまに胃袋に消えました。志麻さん、ごちそうさまでした。
10.ゆで鶏のシュープレームソース
シュープレームとは「最高の」を意味するそうですが、こんな素敵なレシピも自宅でできるのか、とびっくりした一品です。今回は丸鶏を「鶏の手羽元」と「鶏もも肉」で代用しましたが、最高の味に仕上がりました。ぜひ試してみてください。
11.プルーンのベーコン巻き
ベーコンとプルーンという、志麻さんレシピ史上、最も少ない食材ですぐできるのに、お酒がどんどん進む一品ではないでしょうか。撮影後にみなさんと一緒に食べていたら、一気になくなっていました。
12.鴨とオリーブ
こちらも鴨とオリーブというシンプルな組み合わせですが、志麻さんマジックでとっても豊かな気持ちになれる一品です。
13.フォンダンショコラ
簡単な材料が、子どもも大人も喜ぶデザートに変身します。処女作今回の本には「フォンダンショコラ」と「龍馬チョコレート」があり、チョコレートがあまり好きではない私は、食べる前、興味が湧きませんでした。しかし、一口食べてみると……
その先入観は罪とわかるくらいおいしいデザートに変身! 私の中で志麻さんは「塩の魔術師」だったのですが、今回「チョコレートの魔術師」にもなったのでした!
14.宮内先生のクロックムッシュー
これは朝食にも小腹が空いたときの軽食にも自由自在で、このレシピを知っておくと、あとあと重宝しそうです。自宅で手間がかからずおいしくできるので、子どもにも大人にも喜ばれるのではないでしょうか。
15.カトリーヌ先生のそば粉のクレープ
フランス人はシンプルなそば粉のクレープを、なんと優雅に楽しく食べているのか。今回の本で初めて勉強しました。砂糖をかけながら、みんなで食べると、つい2枚、3枚といってしまう危険な一品。大切な仲間や家族みんなと素敵な空間をすごせる一品です。
次ページから、さらにチャーミングなビストロ料理などを紹介しましょう。