債券投資については、意外とその仕組みが知られていません。雑誌などのメディアで、債券について詳しく書かれているのを読んだことがある人は、少ないのではないでしょうか。なぜなら、債券は「これで儲かる、増える」と派手に煽れるようなタイプの商品ではないからです。
債券投資は、ある程度まとまった余裕資金があるならば、手間をかけずに安定的な利息収入を得ることができます。反面、少額で投資しても金額的なリターンがあまり期待できません。
例えば100万円の投資で年間5%のリターンを得ても5万円です。月4000円程度、節約したのと変わりません。しかし1000万円を投資すれば年間で50万円、月に4万円相当の安定したリターンが期待できますから、インパクトがあります。しかも税金は20.315%の源泉分離課税ですが他の所得に影響されません(2024年7月時点)。投資金額が大きいほど有用なのが債券投資なのです。
債券の利息だけで億を超える
収入を得ている人もいる
このような性質の債券投資は、大衆向けのメディアではあまり注目されません。マスメディアでは、手堅い投資よりも、リスクがあっても高いリターンが期待できる、少ないお金で大きく儲ける、といった話題のほうが好まれます。
また、債券の個別銘柄に関する情報も、株式と違ってほとんど公開されていません。私たちも証券会社と業務委託契約を結んでいるからこそ情報を得ることができたり、金融業者向けの専門端末から情報を仕入れたりしています。
このような背景があって、債券は一般に馴染みの薄いものになっていますが、金融の知識がある人にとっては、非常に有効な運用手段として知られています。
実際に外資系PB(富裕層以上を対象とするプライベートバンカー)では、主な投資対象は個別銘柄の債券となっています。日本人の富裕層ではシンガポールで運用する方もいて、そうした海外PBでも債券投資は割と投資先のメインとなっています。富裕層の莫大な資産を預かる金融のプロたちの間では、債券投資は極めてポピュラーなのです。
高格付けの安定した債券から高利回りを狙った債券まで、種類や期間を織り交ぜて分散投資をして、安定的な利息収入を得る仕組みを作っています。私たちが取引しているお客様でも利息収入だけで年間100万円~1000万円以上のキャッシュフローを得ている方々がたくさんいて、中には債券の利息だけで億を超える収入を得ている方もいらっしゃいます。