200万DLを記録したアプリ「継続する技術」を作り出したbondavi株式会社代表取締役・戸田大介氏によれば、「筋トレも学習も習慣化は1、2日サボれば挫折する確率はぐっと高まる」のだとか。そこで今回は、戸田氏の著書『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、挫折を回避し習慣化を身につけるための『リセットルール』を抜粋して紹介する。
博士:生涯をかけて習慣化について研究してきた学者
高橋くん:なんでも三日坊主で終わってしまう社会人3年目の若者。習慣化に興味を持ち、博士の大学の研究室を訪ねた
筋トレや勉強の習慣も
1~2日で心が離れる人が多い
博士:「では、ここで問題です」
クイズになったので、高橋くんは急にしっかり話を聞きはじめます。
博士:「習慣化はどれくらい時間が経つと、心が離れて終わってしまうでしょうか?」
高橋くん:「筋トレとか勉強なんか、ずっと早く『もういいや』ってなりそうだから……。1週間!」
その答えを聞いて、博士はふふふと笑いました。
博士:「答えは、だいたい1日か2日だよ」
「え!そんなにすぐですか?」
博士はスマホを取り出し、グラフを開いて見せました。
博士:「たとえば『毎日筋トレしよう』という人が、1日サボったとします。すると69.1%の人は、それを境に二度と筋トレをしなくなる。2日連続でサボると、83.8%の人は、それを境に二度と筋トレをしなくなる。」
高橋くん:「な……」
あまりに高い数値に驚いた高橋くん。
しかしよく考えると、高橋くんも過去に何度もそのパターンに陥っていました。
1度でも理由をつけて休んでしまうと、まるで理性のダムが決壊したかのように怠惰な気持ちがあふれ出し、2度目3度目はもっと簡単に休むようになって、気づいたらもうどうでもよくなっているのです。
博士:「まあ何日目で休むかにもよるけどね。でもいずれにせよ『間を空ける』ってのは、人が思うよりずっと大きな問題なんだ。それに一度サボると、たとえその後なんとか復活して何日かがんばった人も、結局やがて挫折しやすくなる」