どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
「会議中」にサイレント減点されていませんか?
みなさんは、職場の会議に参加する時に気をつけていることはありますか。無駄な会議や「いるだけでいい会議」「耳だけで聞く会議」など、さまざまあると思います。
ただ、こういった必要性の低い会議だからといって手を抜いてしまうと、思わぬ場面でサイレント減点されてしまうことがあるので要注意です。
日常のビジネスシーンでは、自覚がなくとも「サイレント減点」をされている場面が多くあります。この「サイレント減点」とは、相手が言葉に出さずとも、あなたの言動や態度を見て内心で評価を下げることを指します。
今回は、職場の出世しない人が「会議の最中」につい、やってしまっている行動について紹介していきましょう。
会議中にスマホを見る人は「サイレント減点」されている
たとえば、以下のような場面を想像してみてください。
こうした行動は、表面上は大きな問題に見えないかもしれません。しかし、これが「サイレント減点」のきっかけとなり得るのです。
会議中、周囲を見回してみてください。熱心に議論に参加している人、メモを取っている人の中に、スマホを覗いている人はいないでしょうか。
会議中のスマホチェックは、ほんの一瞬の行動が大きな「サイレント減点」を招くリスクを秘めています。
スマホ1回で評価が下がる
会議中にスマホを触るというのは、「目の前の会議よりも優先すべきことがある」というメッセージを暗に発していることになります。会議に参加している人が目の前にいるにもかかわらず、別のことを優先しているとなると、参加している人はよく思いませんよね。もしあなた自身もその一人なら、要注意です。
「たった一回だけ」と思っている行動が、あなたの信頼にどれだけの影響を与えるかを考えてみてください。会議中スマホを1分見るだけで、何人かに「サイレント減点」されてしまってはもったいないですよね。
もし本当に急ぎの案件であれば、会議をいったん中座して、会議の外でやればいいだけのことです。「それをする必要がないくらいの用事」であれば、そもそもメッセージを打ち込む必要はないですよね。
会議中にスマホを見るのは、効果が薄い割に評価がガクンと下がるコスパの悪い行動です。やめておいたほうが無難でしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)