本書では、自分が本当に伝えたいことを自分自身で考えて、相手に伝えるための言語化力を磨く方法が紹介されており、「ヤバい」などの言葉ではなく、より解像度の高い言葉を使うことで言語化力が磨かれ、人生も周囲の人との関係性も豊かになっていくと説いています。著者の講義を聞いているような気軽さで、「言語化」の本質にふれられるのが本書の魅力です。
2位にランクインしたのは『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の大ヒットが記憶に新しい、三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。
「推し」の素晴らしさを語りたいのに
「やばい!」しか出てこない言語の貧困さ
サブタイトルに『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」』しかでてこない」とあるように、人はとてつもない感動を前にすると言葉を失ってしまうものですが、本書ではそんな「言葉にできない感動」を言語化する方法を丁寧に示してくれています。
また、SNSなどで他人の言葉が大量に流れ込んでいる現代において、自分の中にある気持ちに向き合い、他人の言葉を借りずにきちんと自分の言葉で言語化する技術も紹介されており、ビジネスパーソンにもオススメの一冊です。
3位には荒木俊哉さんの『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』がランクインしました。
著者の荒木さんは世界三大広告賞をはじめ国内外で多数の受賞歴を誇る、電通トップのコピーライターですが、人々の心に刺さるコピーを生み出すことができない時期に、「どう言うか」ではなく「何を言うか」が重要だと気づき、「言語化力」を磨くためのトレーニングを繰り返し実践したことが今日の活躍につながっているそうです。
本書では、そんな荒木さんが実践した「言語化力」を身につけるためのシンプルな方法を紹介。頭の中にあるモヤモヤをうまく伝えたいと悩む方は、ぜひ手に取ってみてください。