「15日以降」の埼玉・茨城注目入試

 15日は開智グループの日と言っていい。志望者数では、404人が受けて2.99倍(23年3.02倍)だったCランクの開智[特待B]と、420人で1.34倍だったDランクの開智所沢[特待B]がその中心となる。25年はどちらを受けても双方の合否判定が行われるが、その志望者数は開智が9月の2割半減から10月に微増に転じ、開智所沢は9月の4.6倍弱増から4.3倍強増とすさまじい。

 24年の受験者数では開智未来[開智併願]が718人で2.98倍(23年1.15倍)と圧倒的に多く、他に292人が受験して1.4倍(23年1.16倍)だったEランクの開智望[開智併願型]もあるが、いずれも志望者数がごく少ないため、予想は難しい。

 16日は、Cランクの栄東[B]が圧倒的で、24年に678人(男子は322人)が受験して2.22倍(23年2.42倍)と人気だが、志望者数は9月の微増から10月は1割半増と勢いがついてきた。25年は2倍台半ばを目指すことになりそうだ。

 17日は、茨城の江戸川学園取手[1回]の出願時に選ぶ三つのコースに24年は310人の受験生が集まった。受験者数・実倍率を見ると、Dランクの[難関大]は102人で1.1倍(23年1.13倍)、Bランクの[東大][医科]は129人で3.15倍(23年4倍)と79人で2.47倍(23年3.29倍)だった。志望者数は男子とは異なりいずれも増加傾向で、9月から10月の流れを見ると、[難関大]は3割強増から4割半増に、[東大]は2割弱増から1割増に、[医科]は4割強増から5割半増になっている。ちなみに25年のこの入試回は「5科目型」(国算理社英)と「英語型」(国算英)で行われる。

 18日は受験者数が100人を超えている二つの入試を見ておこう。Bランクの栄東[東大Ⅱ]は、24年に167人(男子は454人)が受験して2.2倍(23年2.54倍)だった。9月の4割弱減から10月は1割半減と回復基調とはいえ緩和傾向にあり、25年は何とか2倍を維持することができるか。
 
 もう一つ、Fランクの西武学園文理[適性検査型]は、24年に319人が受けて1.21倍だった。志望者数がごくわずかで予想は困難とはいえ、25年はいささか緩和して、受けやすくて受かりやすい状況が強まるかもしれない。

 19日は、Gランクで24年に294人が受けて1.3倍(23年1.23倍)だった浦和実業学園[2回適性検査型]に人気がある。こちらも25年の予想は困難だ。