受けやすくて受かりやすい「10日」埼玉入試
志望者数が合計100人には達しないものの、24年受験者数が100人を超えている入試も見ておこう。Eランクの埼玉栄[1回難関大] と[1回医学]は、278人で1.32倍(23年1.44倍)と427人で1.33倍(23年1.45倍)となっており、これに159人受験で1.33倍だったFランクの[1回進学]を合わせた受験者総数は914人と、大宮開成に次ぐ人数となる。
[難関大]は9月の1割半増から10月には微減に転じ、[医学]は9月の2割弱増から10月は3割増と勢いを増し、[進学]は9月の3割減から10月には3割半減とさらに減っている。これらを勘案すると、25年に[難関大]は1.3倍を割れ、[医学]は1倍台半ばを目指し、[進学]は1倍に迫る動きとなりそうだ。どの入試区分も受けやすくて受かりやすい。
いずれもFランクで、24年受験者数が301人の星野学園[1回]は1.38倍、247人の浦和実業学園[1回特待]は1.43倍、101人の細田学園[1回]は1.2倍、123人の春日部共栄[1回午前・医学午前]は1.81倍だった。9月と10月の志願者数はそれぞれ、3割弱減から2割半減へ、5割増を維持、微増から3割半増、1割強減から4割減へと、命運が分かれている。25年には、星野学園は1倍台前半へ、浦和実業学園は1倍台後半へ、細田学園は1.3倍台へ、春日部共栄は1倍台前半へとそれぞれ動きそうだが、いずれも2倍を超えることはなさそうだ。
Gランクの武南[1回午前]は、24年に180人が受験して1.34倍だった。志望者数は9月の2割増から10月は4割半増と続伸しており、25年は1割台後半に向かいそうだ。この日唯一の女子校であるGランクの大妻嵐山[まなび力エキスパート]は、24年に61人が受験して1.05倍だった。志望者数は9月の2割増から10月は前年並みとなっており、25年もこの倍率を維持しそうである。