「人生観が変わった」「もっと早く読みたかった」と絶賛の声が相次いでいるのが、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』という一冊だ。「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)」という驚きのタイトルを冠した本書は、人生を変える一冊として話題を呼び、現在40万部超のベストセラーとなっている。今回は、本書の中から「お金を使い切る」という意志がいかに人生にとって大切かについて解説した内容をマンガとともに紹介する。(イラスト©野田映美)

生きているうちに金を使い切ること、つまり「ゼロで死ぬ」を目指してほしい。
そうしないと、人生の限りある時間とエネルギーを無駄にしてしまう。
もちろん、死ぬ前にゼロに到達すべきではない。死ぬ直前にひもじい思いをしたい人などいない。
だが、せっかく貴重な時間と労力を費やして稼いだ金を、生きているうちにできる限り使い切ってほしいと思うのだ。
こうした考えを世に訴えているのは、私だけではない。古くは1950年代、ノーベル賞を受賞した経済学者のフランコ・モディリアーニも「死ぬときに残高がちょうどゼロになるように消費行動をすべき」と主張している。
「いつ死ぬかなんてわからない」という現実的な疑問に対して、モディリアーニはとてもシンプルな答えを示している。
「安全に、かつ不要な金を残さないためには、人が生きられる最長の年齢を想定すればいい」と。つまり、自分が可能な限り長寿をまっとうすることを前提に、1年当たりの消費額を決定するのだ。
 多くの人はそれすら計算していない。なんとなく必要以上の金を貯め込んでいるか、必要なだけ貯めていないかのどちらかだ。
それでは、人生を最適化することはできない。

(本稿は、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』の内容をマンガ化したものです)