有料課金の中で炎上はほとんど起こらないし、松本氏の姿を見たくないと思う人にとっても「ゾーニング」は意味がある。ただ、YouTubeはもちろん、有料課金のオンラインビジネスやファンクラブは、すでに多くの芸能人が始めている。個人からいかにして直接課金してもらうか、課金ユーザーを取り合う状況になっている。
松本氏ほどの有名人であれば課金する人はいるだろうし、今回の件での「同情票」もあるかもしれない。ただ、芸能人であればYouTubeの再生回数が回るかといえば、そう簡単なものではない。課金コンテンツが乱立する現代において、どれだけ新規性を出せるかが課題になってくるだろう。
タイミングが悪い……
ほぼ同時に出た中居氏の報道
この松本氏のインタビューのタイミングが悪かったのは、ほぼ同時に中居正広氏への疑惑が報じられたことだろう。重大なトラブルで女性に9000万円近い解決金を支払ったと週刊誌で報道されており、テレビでは報道されていないものの、ネット上では大きな話題となっている。
人気番組『まつもtoなかい』が『だれかtoなかい』となって久しいが、これでは『だれかtoだれか』になってしまうとネット上ではささやかれている(同番組は来年3月で終了予定)。
BBCによるジャニー喜多川氏についての報道以降、芸能界でのこのような報道は相次いでいる。報道が事実であれば、個々のタレントの責任はもちろんあるが、世間の目は「芸能界の体質」にも向けられている。
女性を「上納」するようなシステムは本当にあるのか、ないのか。マスメディアの人々もその構造を把握しつつ、目をつぶってきたのではないのか。語りたいことだけ語ってもらうインタビュー記事もいいが、疑惑の追及も必要だ。