同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「目の前にライフ・ワークの法則」である。
【貧す人】今の仕事は、金にならない
【稼ぐ人】今の仕事は、最高に楽しい
あなたは、いったいどれほどのお金があれば、満足するだろうか?
ある調査(【出典】デビッド・クルーガー著、神田昌典監訳『お金への考え方を変えよう』三笠書房)によると、この問いに対する平均的な答えは「現状の2倍」。
実際に足りないのは、お金ではない
面白いのは、年収が300万円の人も、1000万円の人も、5000万円の人も、答えは「2倍」なのだ。
このことからわかるのは、実際に足りないのは、お金ではないということだ。
では、いったい足りないのは何か?
以前、私が講師を務める経営者向けの勉強会に、時給900円の大学事務職の女性がなぜか紛れ込んでいた。
話を聞いてみると、生活のためにお金を稼げる仕事をしたいという。
しかし彼女が求めているのは、生活のための仕事ではない。
本人も気づいていないが……、彼女は、自分のライフ・ワークに出合うことを目的としている。
ビジネスセミナーに参加し、仲間とワイワイ笑っているうちに、心の中では重大な変化が起こっている──お金が足りないという不安を忘れているのだ。
なぜなら、お金に悩んでいるよりも、やりたい仕事に一歩一歩近づいていくことに夢中になっているからだ。
そのうちに人柄が信頼され、気づいたときには収入は上がっている。
「使命感を持てる仕事」かどうか
このように、報酬に満足するかどうかの根底にあるのは、使命感を持てる仕事に出合えるかどうかであり、使命感がともなわない仕事は、どんなに報酬が高くても、決して満足感が得られない。
その満たされない部分を金銭的に埋めようとするから、いつも「倍の年収があれば……」と考えてしまうのだ。
【貧す人】は、生活のために、目の前の仕事をこなす。
【稼ぐ人】は、どんな小さな仕事にも、使命感を持てるライフ・ワークを見出す。
そして、使命感を見出す確実な方法は──目の前の顧客をハッピーにするには、どうすればいい? と真剣に考えることだ。
顧客の幸せを一生懸命に考えることは、その顧客に自分自身を重ね合わせなければならないので、自分の幸せに必ずつながっていく。
まわりがつまらないと思う仕事に、最高の面白さを見つける。
すると、思いがけないチャンスが飛び込んできて、あなたにしかできない最高の仕事に出合うことになる。
ライフ・ワークは、目の前にある。
この法則に例外は、絶対にない。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)